和出汁ラーメンいいね、そして「老舗うどん屋」とは 麺と雫@茨城県牛久市
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牛久市にオープンした和だしラーメンの店に行きました。
場所は、国道6号線沿いで、かつて「ラーメン 壱番亭」があったところ。
「麺と雫」さん。
2月20日にグランドオープン。
以前の「ラーメン 壱番亭」と同じく(株)ゆきむら壱番亭のお店です。
オープン直後の来店ブームが収まりつつある4月にやっと初訪しました。
大きなプレートにラーメンの特徴が書いてあります。
老舗うどん屋が本気で作った和だしラーメン。
ところで「老舗うどん屋」とはどの店のことなのか?
オープン後4か月たった今に至っても、まだ誰も指摘していません。
なので、とんちゃんがその答えを記事の最後に示します。
その前に、「麺と雫」さんの和出汁ラーメンをご紹介しましょう。
店内に入ると、鰹出汁の香りが充満していて、うどん屋かそば屋のようです。
カウンター6席、テーブル7卓があります。
1人客のとんちゃんはカウンターに席をとりました。
お店のウリは、和だしらーめんと釜玉まぜそば。
和だしらーめんは、トッピングの違いで3つある。
トップはトロ豚チャーシュー、そして柔らか鶏、鶏天。
料金は、柔らか鶏 < 鶏天 < トロ豚チャーシュー、です。
自家製麺を楽しむための釜玉まぜそば。
そして深コク味噌らーめん。
醤油ラーメンと味噌ラーメン、そして塩ラーメンなしで、まぜそばなんですね。
薬味群の中には、醤油、黒コショウ、ラー油と一味唐辛子がある。
一味唐辛子があるなら、味噌ラーメンも期待できそうです。
初訪はメニュートップの和だしらーめん・トロ豚チャーシューにしました。
◆和だしらーめん・トロ豚チャーシュー
トロ豚チャーシューは炙り。
ドデカくて、丼をはみ出してデーンと横たわっている。
逆円錐形状の丼から大きくはみ出すチャーシュー。
そして白ネギがトッピング。
ネギにはコショウが振られ、柚子と三つ葉が載っている。香りの彩りでしょう。
スープは透明感があって、醤油は薄口醤油を使っています。
その表面には油が浮かんでいる。
カツオの出汁が効いていて、薄口醤油なので醤油の味は淡い。
ただし、関西風の汁なら昆布がメインですが、これは関東風にカツオがメインになっている。そして本鰹よりも宗田鰹節をメインにして、香りを強くしているようです。
メニューには「たっぷりのカツオを使い、毎日その日に使う出汁を丁寧にひき、旨さと風味の鮮度を保ちます。」と書かれています。
関西出汁のメイン「昆布」の文字がなく、カツオが強調されています。
写真がピンボケですが、中太の平打ち縮れ麺。
シコシコした食感があるやや多加水の麺です。
多加水麺はスープとはやや絡まりにくいので、ちじれでカバーしているのでしょう。
メニューには、「殻ごと挽いた小麦粉だから、小麦の香りと味わいが強く、コシが強いのが特徴です。(中略)太くてコシがあり、モチモチしこしこした食感を追及。」と書いてあります。
色が薄いから、全粒粉麺じゃなく、全粒粉を一部使っているんでしょう。
黒胡椒が和出汁に合います。
ドデカいトロ豚チャーシューのサイズは、厚さ1.5cm、長さ20cmほど。
映え狙いなのか?こんなにデカイ必要はないと思いますけどね。
【3時間じっくり煮込み、6時間以上寝かせてトロトロ食感の自家製チャーシュー】。
トロトロで箸で簡単に切れる柔らかさ。
炙りのせいでスモーキーに香ばしい。
柔らかくて、箸で切れるだけじゃなく、噛まなくても口の中で崩れる。
歯が無くても食べられる、という柔らか状態です。
味変用にわさびが添えられている。
ワサビを入れると、さっぱり感が出ます。
いつ入れるのがいいかな?最後かな。
【ほうじ茶無料!】のポップ。
お水じゃなくて、ほうじ茶がいただけるんですね。
ほうじ茶をいただきました。
最後も「和」で締める、って感じ。
カツオメインの和出汁ラーメンは正直、美味しかったです。
濃厚出汁やコテコテの豚骨出汁に人気が集中していますが、それって毎日食べられるラーメンじゃないもんね。
トロ豚チャーシュー自体は、旨さ、ボリュームからみて、税込み385円はわかる。
しかしそんなにデカイ必要があるのか?
薄口醤油の和出汁には「柔らか鶏」の方が合いそうに思います。
ごちそうさまでした。
最後に「老舗うどん屋」とは誰か?
結論を先にいうと、実演手打うどん「杵屋」です。
「麺と雫」の経営者は、ゆきむら壱番亭ですが、同社は2023年に壱番亭本部と雪村が合併して誕生した新しい会社です。そして同社は、グルメ杵屋の子会社なのです。
1971年に1号店を出した「実演手打うどん」を看板にする「杵屋」こそが、「老舗うどん屋」なのです。
(株)壱番亭本部(本社・筑西市)は1982年創業で、「壱番亭」などのラーメン店を展開していた。
(株)雪村(本社・土浦市)は1979年創業で、「ゆきむら亭」や「めん商人」などを展開していた。
その両社が2023年に合併して(株)ゆきむら壱番亭(本社・土浦市)となりました。
しかしその合併以前、壱番亭本部は2018年に、「雪村」は2020年に、(株)グルメ杵屋(本社・大阪市)の子会社となっていました。両者の合併は、子会社同士の合併だったわけです。
親会社のグルメ杵屋は、1967年の創業。
1971年に実演手打うどん「杵屋」1号店を出店し、1986年に社名をグルメ杵屋に変更しました。
「杵屋」は、1971年からのうどん屋なのです。
これが「老舗うどん屋」の正体です。
親会社のグルメ杵屋は以下のように語っています。(⇒参考:グルメ杵屋「ニュースリリース」(pdf))
「杵屋」、「そじ坊」出汁のノウハウを活かした、中華スープではなく、和風出汁を使った新ラーメン。「麺と雫」の店名は、「麺」の小麦と出汁の一滴一滴の「雫」をモチーフとしたもの。
グルメ杵屋が、うどんの「杵屋」とラーメンの「一番亭」を融合させて生み出した、和だしラーメンが売りの「麺と雫」という新業態。
ここ牛久店を1号店にして、今後、FC展開する予定らしいです。
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