2025年卒業展(1) 学生レストランが始動 つくば栄養医療調理製菓専門学校@茨城県牛久市
2025年2月8日(土)10~15時の開催でした。
会場はつくば栄養医療調理製菓専門学校の新館。
とんちゃんは11時に到着しました。
校内でもらった案内パンフレット。
各階で展示やイベントが行われています。
まず、3階で開催されている学生レストランへ直行。
専門調理師学科1年生が担当。
店名は「歳月亭」さん。
現在の1年生が2年生になって1年間に数回開店される予定の学生レストラン。
どんな料理が提供されるのか楽しみです。
店名「歳月亭」について。
「歳月」(さいげつ)とは、「年月」(ねんげつ)と同じく、”長い年と月”を意味することばですが、「歳月」は”春夏秋冬の移ろい”を表した言葉です。
店名「歳月亭」には季節の変化を表現した料理を提供しよう、という思いが込められていると思います。
春のメニュー名は「雪どけ御前」1000円(税込)。
なかなかいいネーミングですね。
それぞれの料理の説明が書いてあります。
仕切りのある弁当箱に料理が9品。ご飯、お吸い物、そしてデザートが3品。
1000円とは思えない豪華なセットです。調理実習室がオープンキッチンとテーブル席になっている。
階段状の机の奥の1列も食事用テーブルで、それ以外は待合席。
料理を作るのは学生さんたち。フロア係りは学生さんとスタッフの先生。
とんちゃんは、階段席に案内されました。
席に着くと温かいほうじ茶が出されます。
◆雪どけ御前
紙製のランチョンマットに簡単なメニューが書いてある。
◇吸い物と主食
吸い物は、海老真薯の吸い物。
3色の海老真薯にゆず皮、三つ葉、白髪ネギ、針ショウガ。
今回の真薯(しんじょ)は桜型に型抜きして、花が咲いたようにあしらい。三つ葉は結んである。
今回の真薯(しんじょ)は桜型に型抜きして、花が咲いたようにあしらい。三つ葉は結んである。
和食で勉強した成果の発表ですね。
「しんじょ」は、白身魚のすり身と山芋をすり合わせたもののこと。これはエビのすり身を使ったしんじょです。なお「しんじょ」の語源は不明のようで、「真薯」の漢字名は明治以降の当て字です。
参考:日本料理のことば「しんじょ」
主食(ご飯)は、鈴木農場のコシヒカリオリジナルブレンド。
玄米と白米の炊き合わせ。柔らかく食べやすい玄米ごはんになってます。
「鈴木農場」からの直接仕入れた米という説明。
鈴木さんは学生の実家だそうですが、お米屋さんだそうです。
鈴木さんは学生の実家だそうですが、お米屋さんだそうです。
◇御膳
御膳の料理は9品。
和洋中の料理が詰められています。
煮物。
出汁と醤油で味付けした、さっぱりした煮物。
ニンジンは春らしく梅の花の形で、しかも「ねじり梅」の包丁を入れている。
春らしくタケノコの煮物もありました。
玉葱のムース彩り野菜添え。
野菜にムースを添えたのではなく、ムースの上に野菜が載っている。
野菜が柚子ベースの調味液で味付けしてあって、和を取り入れた洋風料理です。
レンコンも入ってました。
てんぷら。
どれも薄衣で揚げてあります。
甘いカボチャ。
だし巻き玉子。
関東風の甘い厚焼きたまごじゃなく、関西風の出汁巻き玉子。おいしい。
校章の焼き印は押してありません。
百花蟹剪(バイホワシェンチェン)。
カニ爪を海老のすり身で包み、みじん粉をつけて揚げたもの。
カニとエビだもん、美味しいに決まってる!
カニとエビだもん、美味しいに決まってる!
「蟹剪」はカニの爪のこと。
「百花」はエビのすり身のことという説明がネットにあるけど、それは間違い。「百花」は花がたくさんあるという意味で、たくさんの花が咲いた作ること。エビを使わなずに「百花〇〇」という名の料理もあります。
今回は、みじん粉(もちを乾燥させて粉にしたもの)をまぶして、さらに花っぽくしてあります。
鯛のシーズニングソース。
シーズニングソースの上に蒸した鯛とネギを載せてあります。
「シーズニングソース」は東南アジアで使われている、たまり醤油みたいなソース。
「中華の技法で仕上げた」とはどういう意味なのか?蒸籠で蒸して、シーズニングシースを絡めたネギで香りづけした、ってことかなぁ?
ローストビーフ。
シャリアピンソースがかかった柔らかいローストビーフ。
言うまでもなく美味しい。
ちなみにロシア語っぽい名前の「シャリアピンソース」って、実は、日本生まれ。だから海外では知られていないようです。
柔らかいマッシュポテトが添えられています。
棒棒鶏。
しっとりした鶏むね肉にピリ辛のソース。
ニョッキ・菜の花ジェノベーゼ。
春の野菜、菜の花で作ったジェノベーゼソース。
個人的にはオリーブオイルやニンニクの香りがもっと効いた方が好きかな。
◇デザート3種盛
デザートも和洋中の3種が盛られている。
杏仁豆腐。
ちょっとクリーム色をした杏仁豆腐です。
しっかりクコの実が載った本格風の杏仁豆腐は、甘さ控えめでミルクの風味があり、穏やかな香り。
杏仁豆腐の香りは、本来は「杏仁」、すなわちアンズ(杏)の種の中の芯(仁)を使います。
しかし現在は、牛乳と寒天で作った牛乳寒に、杏仁と香りが似たアーモンドエッセンスやアーモンドパウダーを使うのが普通。
でも、学生レストランの杏仁豆腐は、杏仁粉を使っているようです。
チーズケーキ。
サクサクのクッキーに載ったマッタリしたレアチーズケーキ。桜ソースが華やかです。
わらび餅。
抹茶をまとったほろ苦い味わいがいいです。
和洋中、3種類の料理を組み合わせた御膳。
この1年間の成果が詰め込まれた感じです。
どの料理も美味しいかった。
1つだけ難を言うと、、”ご飯のおかず”になりにくいこと。
美味しく料理を食べ進むけど、ご飯が欲しくならないんですよ。
塩味のせいかな?
次回の学生レストランはたぶん7月。楽しみにしていますよ!
ごちそうさまでした。
この記事へのコメント