2025年卒業展(1) 学生レストランが始動 つくば栄養医療調理製菓専門学校@茨城県牛久市










P1230487.JPG
つくば栄養医療調理製菓専門学校さんの卒業展に行きました。⇒Instagram:@koyo_tukuba
2025年2月8日(土)10~15時の開催でした。

P1230357.JPG
会場はつくば栄養医療調理製菓専門学校の新館

P1230358.JPG
とんちゃんは11時に到着しました。

P1230359.JPG P1230360.JPG
校内でもらった案内パンフレット

P1230361.JPG P1230363.JPG
各階で展示やイベントが行われています。

まず、3階で開催されている学生レストランへ直行。

P1230438.jpg
専門調理師学科1年生が担当。
店名は「歳月亭」さん。

現在の1年生が2年生になって1年間に数回開店される予定の学生レストラン。
どんな料理が提供されるのか楽しみです。

店名「歳月亭」について。
「歳月」(さいげつ)とは、「年月」(ねんげつ)と同じく、”長い年と月”を意味することばですが、「歳月」は”春夏秋冬の移ろい”を表した言葉です。
店名「歳月亭」には季節の変化を表現した料理を提供しよう、という思いが込められていると思います。

P1230432.jpg
春のメニュー名は「雪どけ御前」1000円(税込)。
なかなかいいネーミングですね。

P1230435.jpg
それぞれの料理の説明が書いてあります。

P1230433.jpg
仕切りのある弁当箱に料理が9品。ご飯、お吸い物、そしてデザートが3品。
1000円とは思えない豪華なセットです。


P1230374.jpg
調理実習室がオープンキッチンとテーブル席になっている。

P1230436.jpg
階段状の机の奥の1列も食事用テーブルで、それ以外は待合席。
料理を作るのは学生さんたち。フロア係りは学生さんとスタッフの先生。
とんちゃんは、階段席に案内されました。

P1230375.jpg
席に着くと温かいほうじ茶が出されます。


◆雪どけ御前

P1230371.jpg
紙製のランチョンマットに簡単なメニューが書いてある。

P1230397.jpg
その上に料理が載せられる。


◇吸い物と主食

P1230372.jpg

P1230398.jpg
吸い物は、海老真薯の吸い物
3色の海老真薯にゆず皮、三つ葉、白髪ネギ、針ショウガ。
今回の真薯(しんじょ)は桜型に型抜きして、花が咲いたようにあしらい。三つ葉は結んである。
和食で勉強した成果の発表ですね。

「しんじょ」は、白身魚のすり身と山芋をすり合わせたもののこと。これはエビのすり身を使ったしんじょです。なお「しんじょ」の語源は不明のようで、「真薯」の漢字名は明治以降の当て字です。
参考:日本料理のことば「しんじょ」


P1230401.jpg
主食(ご飯)は、鈴木農場のコシヒカリオリジナルブレンド

P1230404.jpg
玄米と白米の炊き合わせ。柔らかく食べやすい玄米ごはんになってます。

「鈴木農場」からの直接仕入れた米という説明。
鈴木さんは学生の実家だそうですが、お米屋さんだそうです。


◇御膳

P1230373.jpg
御膳の料理は9品。

P1230377.jpg
和洋中の料理が詰められています。


P1230384.jpg
煮物
出汁と醤油で味付けした、さっぱりした煮物。
ニンジンは春らしく梅の花の形で、しかも「ねじり梅」の包丁を入れている。

P1230405.jpg
春らしくタケノコの煮物もありました。


P1230410.jpg
玉葱のムース彩り野菜添え
野菜にムースを添えたのではなく、ムースの上に野菜が載っている
野菜が柚子ベースの調味液で味付けしてあって、和を取り入れた洋風料理です。

P1230411.jpg
レンコンも入ってました。


P1230388.jpg
てんぷら
どれも薄衣で揚げてあります。

P1230407.jpg
これはナス

P1230406.jpg
香りのよい春菊

P1230408.jpg
甘いカボチャ


P1230383.jpg
だし巻き玉子

P1230413.jpg
関東風の甘い厚焼きたまごじゃなく、関西風の出汁巻き玉子。おいしい。
校章の焼き印は押してありません。


P1230387.jpg
百花蟹剪(バイホワシェンチェン)
カニ爪を海老のすり身で包み、みじん粉をつけて揚げたもの。
カニとエビだもん、美味しいに決まってる!

「蟹剪」はカニの爪のこと。
「百花」はエビのすり身のことという説明がネットにあるけど、それは間違い。「百花」は花がたくさんあるという意味で、たくさんの花が咲いた作ること。エビを使わなずに「百花〇〇」という名の料理もあります。
今回は、みじん粉(もちを乾燥させて粉にしたもの)をまぶして、さらに花っぽくしてあります。


P1230391.jpg
鯛のシーズニングソース
シーズニングソースの上に蒸した鯛とネギを載せてあります。

「シーズニングソース」は東南アジアで使われている、たまり醤油みたいなソース。
「中華の技法で仕上げた」とはどういう意味なのか?蒸籠で蒸して、シーズニングシースを絡めたネギで香りづけした、ってことかなぁ?


P1230380.jpg
ローストビーフ

P1230418.jpg
シャリアピンソースがかかった柔らかいローストビーフ。
言うまでもなく美味しい。

ちなみにロシア語っぽい名前の「シャリアピンソース」って、実は、日本生まれ。だから海外では知られていないようです。


P1230419.jpg
柔らかいマッシュポテトが添えられています。


P1230386.jpg
棒棒鶏
しっとりした鶏むね肉にピリ辛のソース。


P1230390.jpg
ニョッキ・菜の花ジェノベーゼ

P1230416.jpg
春の野菜、菜の花で作ったジェノベーゼソース。
個人的にはオリーブオイルやニンニクの香りがもっと効いた方が好きかな。


◇デザート3種盛

P1230421.jpg

P1230427.jpg
デザートも和洋中の3種が盛られている。

P1230426.jpg
杏仁豆腐
ちょっとクリーム色をした杏仁豆腐です。

P1230428.jpg
しっかりクコの実が載った本格風の杏仁豆腐は、甘さ控えめでミルクの風味があり、穏やかな香り。

杏仁豆腐の香りは、本来は「杏仁」、すなわちアンズ(杏)の種の中の芯(仁)を使います。
しかし現在は、牛乳と寒天で作った牛乳寒に、杏仁と香りが似たアーモンドエッセンスやアーモンドパウダーを使うのが普通。
でも、学生レストランの杏仁豆腐は、杏仁粉を使っているようです。


P1230425.jpg
チーズケーキ
サクサクのクッキーに載ったマッタリしたレアチーズケーキ。桜ソースが華やかです。


P1230424.jpg
わらび餅
抹茶をまとったほろ苦い味わいがいいです。

和洋中、3種類の料理を組み合わせた御膳。
この1年間の成果が詰め込まれた感じです。


どの料理も美味しいかった。
1つだけ難を言うと、、”ご飯のおかず”になりにくいこと。
美味しく料理を食べ進むけど、ご飯が欲しくならないんですよ。
塩味のせいかな?

次回の学生レストランはたぶん7月。楽しみにしていますよ!
ごちそうさまでした。


この記事へのコメント